虫と歌のバカンス

アイドルという生身の人間に自分の願望を押し付ける自己満ブログ

僕は「本当のこと」が知りたい。ー宝石の国4巻読んだ

いやー、毎日暑いですね。みなさん知ってました?まだカレンダー上では五月なんですって。体感季節はとっくに夏に突入してますが。あ、でもまだ陽射しは柔らかいかな。

そんな中、文科相は2020年の東京オリンピックパラリンピックの主会場となる新国立競技場の屋根が間に合わないとか言い始めましたが。

え?え?いやいや、ここ日本ですよ?地中海性気候みたいにカラッとしてて日陰に入れば涼しいとかじゃないんですよ?高温多湿の東京で空調も効かない屋根無し会場でスポーツとかさ、どれだけ熱中症患者出したいのかっていう話ですよ。

こんな今からずさんな手抜き工事が起こること丸わかりなら、いっそのこと東京オリンピックなんぞやらなくていいって感じなんですけどねえ。いやはや、なかなかそういうことを言い辛い空気であります。戦時中に非国民って呼ばれるの、こんな空気だったのかなとか考えたり。



さて、今日の本題は脆く美しい宝石のお話。
ピンと来てる方もいるかもしれないんですけど、私、市川春子さんの漫画が大好きでして、このブログタイトルも春子さんの短編集「虫と歌」と「25時のバカンス」からきてます。

初めて読んだのは25時のバカンスで、去年くらいかな。ツイッターで知って、なんとなく気になって読んでみたらなんじゃこりゃあって感じでした。

圧倒的なセリフの少なさと余白の多さはあだち充や、堀田きいち君と僕。とかでも見たことあったんですけど、それを上回るパラレルワールド、ねじれの位置。

描いてることはファンタジックでシュールなんですけど、物語全体を見渡すと全くふわふわしてなくて現実的な日常のお話という印象です。
なんでだろ、「普通の人」が対になって登場してるからかな。閉鎖的だからかな。

ただ、この宝石の国は今までの短編に比べてファンタジー要素強めです。

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過去に「にんげん」が存在したと伝えられる世界。地上の生物は海中で微小生物(インクルージョン)に食われ無機物となり、長い年月を経て、その無機物から宝石の体を持つ人型の生物が生まれた。28人の宝石たちは、自身を装飾品にしようと来襲する月人(つきじん)との戦いを繰り返していた。
宝石たちの中でも特に脆く戦闘に出られず、秀でた才のない最若のフォスフォフィライトは、「博物誌」の制作を仕事として与えられ、不本意ながらも活動を始める。

Wikipediaより

フォスがねー、これまた口ばっかりなんですわ。屁理屈ばっかりですぐ投げ出すんですけど、物語が進むごとにどんどんフォスが大人というか、自分の気持ちを単語じゃなくて文として表せるようになっていって、純粋っちゃ純粋なんだけど以前のような無邪気さが見れなくなってちょっと悲しい。
髪短くなっちゃったし。

この人の漫画ってすごく感想が言葉にしにくいし、自分の中でも消化しにくいんです。多分この宝石の国も少なくとも完結するまでは答えが出てこない。進展についての考察はちょっとググればしっかり読み込んで検証したりしてる方が沢山いらっしゃるので完全に他力本願です。
私昔っからそういうの苦手なんですよねT_T
k-popのティーザーも全く深読みできない....。毎回毎回謎解き班の推理力とスピードに尊敬してます。
実際は読者が深読みしすぎてて、市川さんは意図してないこと勝手に汲み取ってたりしそうですけど。


本当にこんなグダグダ記事しか書けないことがすごい嫌なんですけど、現時点ではこれが限界です。泣きたい。

フォスの、シンシャに対してどうしたいか答えが出てるのに自覚してないのと、
シンシャの、自分はフォスにどうしてほしいのか薄々気づいてるけど気づかないふりしてるっていうすれ違ってることにすら気づいてないっていうこと

ダイヤとボルツのお互い離れられないのに、近くにいると傷つけちゃうし、ダイヤはダイヤで自分と比べて羨望して自己嫌悪に陥って離れてそれでもってとことか
ボルツの自分の行動はダイヤを苦しめることになるってわかってて、それで離れようとするところ


こういうの私大っっっ好き!
基本、お互いわかってるのに2人の線は交わらなくて、みたいなのが好きなんですよね。
パラキスも好きだし。

五巻って何月くらいに発売するのかなー。また半年後とかなのかなー。
それまで何回も何回も読んで気長に待とうと思います。


最後までグダグダだな。反省。