虫と歌のバカンス

アイドルという生身の人間に自分の願望を押し付ける自己満ブログ

逃避行は永久に終わらないさ

ここのところ忙しくてやらなきゃいけないことに追われて満足にヲタ活すらできてなかったんですけど、やっと今日山場超えましたー。ふぅ、自由だ....T_T

そんなこんなの間に公開されたしゃいにたんの新曲すんばらしいですね!



映画みたいだ....。ツイッター界隈にいらっしゃる、私なんか足下どころか佇まいすら霞んで見える....ほど表現力や言語化能力に長けてる方々によりますと、どうやらこれはしゃいにたん達の逃避行の物語らしい。

アイドルという現実に疲れた彼らが女の子達に連れられ常夏の島へ。麺ちゅるちゅるしてプールにダイブしてひゃっはーってなって、忍び込んだ倉庫で女の子達にviewのダンス教えて、振り向いたら聞こえるサイレン。

私、これを見て未来のデジャブを感じたというか、いや、こんな経験全くもって身に覚えないんですけど、どこか懐かしくて切ない。

SHINeeは結局SHINeeであって、どこまで逃げてもきっと彼らは元の生活に自ら戻るんだろうな、あの5人を取り巻く空気にはSHINeeというアイドルが染み込んでいて、頭からつま先までどぷんと浸かってるんだろうな、っていうことが、あの3分ちょいの映像と音楽に詰め込まれていて、あ、私はこれから先こういうことを経験するんだろうなと思ったらなんともいえない気持ちになりました。

それは多分不安とか恐怖じゃなくて、ただ単に
今という時間がどれだけ一瞬で不確かで粘着的なものかを再確認したからだと思うんです。

毎日毎日、隙あらば辞めたい逃げたい帰りたいを合言葉に満員電車に揺られてる訳ですが、例えもう無理!!ってなってスタバに駆け込んだとしてもですね、結局乗るのはいつもと同じ電車でいつもと同じ駅で降りるんですよ。

だってもうそれが全ての基準になっちゃってるから抜け出そうとも抜け出せないんです。確かに一時的に逃げることはできる。でもすぐに追いつかれて戻る。もし逃げ切れたとしても逃げ込んだ先でまた新たな何かにホルマリン漬けにされてまた逃げて、なんかその繰り返しなんだなーっと思ったら泣けてきた。

もしかしたら私がこうやってしゃいに最高!れどべるかわいい!いーえっくすおーりっすん!とかやってるのも本人達にとっては逃げ切れない現実なのかもしれないし、それが悪いとか悪くないとかは誰にもわからない。

中学時代、すごく厳しい部活に入ってました。硬式テニス部で、顧問の女の先生(実際にはコーチだったけど)がすごく厳しくて怖くて、同級生6人中、私ともう1人の子以外全員経験者でした。
もうね、当たらないんですよ、ラケットにボールが。わざと?ってくらい当たらない。当たってもまるで明後日の方向に飛んでいくんで、反対側で球出ししてる先生にガンガン当てちゃう。でも付いて行くのに必死でそんな自分が打った球の確認なんてできない。で、先生に怒られて、お前は人に当てるのが趣味なんだよなとか言われたり。

一番苦手なのはボレーで、あまりにも酷すぎて全体でのボレーの練習が終わってみんな球拾いしてる間にマンツーマンでボレーの練習して、できないからやる気あんの?とか言われて。

一番ショックだったのが、もう1人の初心者出身の子に同じようにボレーの個人レッスンしてるのを見たときかな。それが「おー、◯◯上手い、いいじゃん」ってすごく優しく教えてて、私の時とは正反対だった。流石に他の子もあれはあからさますぎって言ってた。(後日わかったことだけど、先生曰く相手によって指導法変えてるらしい。私は怒られて変わるタイプだから怒ったと。)

その先生はこれは部活なんだから頑張ってる子を贔屓するって公言しちゃうような先生で、誰がどう見てもそのもう1人の初心者の子は先生のお気に入りだった。逆にその当時私はものすごく先生から嫌われてた、と思う。

私とその子と先生で近くの土手にランニングしに行って、帰り道に私の存在ガン無視で◯◯はかわいいなって言ってるの聞いたし。

もちろん私だけに厳しいんじゃなくて、先輩にも男子にも厳しくて、お気に入りの子だって怒られる時は怒られるし、みんなが恐れてて、なにかやらかしたら練習の途中でかかる集合が恐怖でたまらなくて、ずっとずっと辞めたかった。

でも辞めれなかった。ここで辞めたらあんたたちの人生これから逃げっぱなしよとか言われてたし、体育教師だったから今後の体育の授業っていうか学校生活が怖すぎて辞められなかった。奇跡が起きて学校辞めてくれないかと願ってた。

でもまあなんだかんだやっていくうちに、中2の中盤くらいから仲良くなって、私も最低限不快にさせない程度には打てるようになったし、先生のお気に入りにまでなった時期もあった。先生っていい人だよね!って仲間たちと言い合うくらいその人の考え方に染まってたから、先生が辞めると知った時は泣いた。部員全員でプレゼントを買って、1人ずつ手紙を書いた。

先生は本当に怖かったけど、先生に怒られたからこそ今があると思います。辞めずに続けて良かったと思います。

要約するとみんなこんなことを書いてたと思う。
その時の私の全てはテニス部で、先生の言葉が正しかったし、その状況に満足してた。あの時の経験はきっと、ずっと忘れないし沢山のことを学んだ。本当に辞めなくて良かったと思う。

ただ最近考える。
きっと私はそう思うしかないんだと。
辛かったあの時を逃げないで向き合って素晴らしい先生と仲間と出会えて本当に良かった。
そう思わないと、あの時の自分を否定することになるから。

だって今書いてみても明らかにパワハラモラハラの塊だし、どん底の時の精神状態なんて軽く自殺願望あったと思う。夏休み、大音量で音楽聴きながらじゃないと部活に行くために家から出れなかった。

なんだ、ただ最悪なだけじゃないか。

でも、そうしてしまったら、必死に耐えた自分はどうなってしまうのだろう。実際もっと楽しくてびくびく怯えないで練習できる部活に入ろうと思えば入れた訳だし。あ、中学生は部活必須だったんです。
でも、そうしてしまったら、耐えるために他の部活を見下してけなしてた自分の行為が何の意味もないことになってしまう。

だから私は中学テニス部に所属していたことを、美化して正当化して納得しないといけないんだと思う。逃げれなかった自分を肯定するしかないんだと思う。

それを悪いことだとは思わない。ただ、もし当時の自分に一言言えるとしたら、逃げたかったら逃げていいんだよ。辞めたかったら辞めていいんだよって言ってあげたい。


っていうことをですね、考えさせられた訳ですよ!
しゃいにの新曲の感想文だったはずなのになんでこんな話にT_T
MVひとつでここまで考えさせるしゃいにたんパないって話ですね!うん!よし!おやすみなさい!

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